読了

正月の読書

正月は長い休みをとれたので、その前のアマゾンのまとめ買いで購入した本とそれまでの積読本を読んで、読書漬けの毎日を過ごした。昨年は予定投稿を試してみたけど、あまり感想をアップするモチベーションがないのですぐに終わっている。下書きが何冊分かあ…

米澤穂信 黒牢城

黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 一部史実に基づいた話、なのかどうかは正直わからない。有岡城の戦いを舞台に、城主と、城主に囚われた黒田官兵衛の物語。全般的に教養と言われる知識が足らないのだけど、その中でも歴史に疎い。本…

 アンディ・ウィアー プロジェクト・ヘイル・メアリー

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon よほど評価が高いのか、ずっとお勧めに上がっていた作品。感想を少し見てみたら、ネタバレになるの…

小川一水 ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 一水 早川書房 Amazon ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 一水 早川書房 Amazon 一冊でまとまっていると言えばそうだし、続きが期待できるともいえ…

デイヴ・グールソン、 藤原 多伽夫 サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」 作者:デイヴ・グールソン NHK出版 Amazon キンドルで買ったので、分量を意識しないまま読んだ。結構読んだかな、と思った時点でまだ50%いかないくらいだったので、結構多かったのだと思う。宍道湖の調査の本を読…

養老孟司 骸骨考

骸骨考:イタリア・ポルトガル・フランスを歩く 作者:養老 孟司 新潮社 Amazon 国ごとの死生観というか、肉体や死体に対する考え方について、養老さんが納骨堂などをめぐりながら考えたもの。やはり相当頭のよい方で、これだけの知識が詰まっているからこそ考…

西式豊  そして、よみがえる世界。

そして、よみがえる世界。 作者:西式 豊 早川書房 Amazon アガサ・クリスティ賞を受賞した作品。講評が比較的どの作品に対しても優しい。本作は、受賞したときの感想で、そのあと修正したかどうかはわからないけど、指摘されている点は確かにもっともだと感…

 デイビッド・イーグルマン、脳の地図を書き換える 神経科学の冒険 、ジェフ・ホーキンス、脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論 

脳の地図を書き換える 神経科学の冒険 作者:デイヴィッド イーグルマン 早川書房 Amazon 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論 作者:ジェフ ホーキンス 早川書房 Amazon この2冊の感想をまとめて書いてしまうのは乱暴ではあるけれど、…

鈴木紀之 すごい進化

すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書) 作者:鈴木 紀之 中央公論新社 Amazon 進化は魅力的なテーマであり、生活に心配がないほどの財産があれば研究してみたいことの一つだ。いまだ、いろんな説があることも面白い。これまで、進化とは生…

池澤真/津留崎優 異世界美少女受肉おじさんと

異世界美少女受肉おじさんと(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス) 作者:池澤真,津留崎優 小学館 Amazon ファ美肉おじさんと自由人 Amazon ファ美肉おじさんと自由人 M・A・O Amazon アニメは原作に準拠していて、テンポのいい展開が再現されていて面…

山本健人 素晴らしい人体

すばらしい人体――あなたの体をめぐる知的冒険 作者:山本 健人 ダイヤモンド社 Amazon 素晴らしき人生、と掛けているのだろうか。ちょっとした豆知識が多く、知っていることも多かった。ただ、あいまいだった知識が補完されることも多く、ためになったし、文…

長谷敏司 プロトコル・オブ・ヒューマニティ

プロトコル・オブ・ヒューマニティ 作者:長谷 敏司 早川書房 Amazon とてもいい作品だった。人と機械の関係に迫るところと、人同士の関係を描いた作品で、いろいろと考えることが出てくる作品だ。 まだ介護をした経験はなく、身内も少し認知症がで始めたら、…

マーサ・ウェルズ マーダーボットダイアリー

マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ 東京創元社 Amazon マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ 東京創元社 Amazon アマゾンのお勧めに上がってくるものの、なかなかフェアの対象にならない…

本好きの下克上

最終巻を前にして、ここまでの感想も少し書いておく。小説家になろう時代から追っていたわけではないけど、単行本が出たらすぐに読み始めたので、比較的読んでいる期間は長いほうだと思う。当初はここまで続くとも予想しておらず、最終的には駆け足で本を作…

森博嗣 君が見たのは誰の夢?

君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See? WWシリーズ (講談社タイガ) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 森博嗣さんの刊行ペースもだいぶ落ちてきて、予定表の更新も遅れてきているので、サービス期間も終わりが近く、本当に引退(本…

ホモサピ 地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記

地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記 作者:ホモサピ KADOKAWA Amazon 生き物系YouTuberを見ていると、いろんな人が横のつながりがあって、共演していることも多い。誰が最初だったかは忘れてしまったけど、お勧めに出てくる人を見ていたら、どんどん…

 古宮九時 Babel 全4巻

Unnamed memoryと同じ舞台で、数百年後の世界。Unnamed memoryまで読んでいるので、おそらくあの人たちが出てくるとは予想ができる。言語に対する考え方が面白い。英語は、聞き取ることは難しいけれど、単語の意味が分かれば結構理解できるので、構成はそれ…

 古宮九時 Unnamed memory-after The end- 1巻

あらすじは販売サイトでも参照してもらったら、とおもう。前作とかBabelを読んでいたほうが面白い。 身体的なピークは比較的若いうちにあって、そこからの落ち方は結構激しく、自覚できることも多い。一方で、思考など、脳の活動については、もちろん同時期…

 古宮九時 Unnamed memory 6巻

面白かった。万が一未読の人がここの読んだとき、面白さを損なわないように感想を書くのが難しい作品だ。内容にはほとんど触れない感想となった。とはいえ、基本的には内容そのものの感想を書くのではなく、読んで気が付いたこととか思ったことを書くように…

 古宮九時 Unnamed memory 5巻

この巻も面白い。ちゃんと着地するのか、と思いつつ読んだ。小説では美男美女の登場人物が出てくることが多く、作品としてはもちろん面白く読んでいるのだけれど、周辺の人物に感情移入することが多い。流れ弾に当たって死ぬ人や、強大な武器や魔法で一気に…

 古宮九時 Unnamed memory 4巻

まだ途中だけど、これ以降は、もう直接内容に触れるような感想は書かないこととする。少し調べたら中身に触れている感想もたくさん見つかるけれど、それを増やす必要はない。面白いと感じたことははっきり記載しておこう。これを書いている時点では、まだ5巻…

 古宮九時 Unnamed memory 3巻

ちょっと詳しく書くと興を削ぐので曖昧に書くけれど、これまで読んだことが無い設定があった。この設定は読んだことが無いのでは、と思う。 そういうわけで、この巻については直接的な感想は書かないし、もしかしたらこの後も書かないかもしれない。それに触…

 古宮九時 Unnamed memory 2巻

ちょっと自分とは能力も立場も違いすぎて共感はできないけれど、能力に優れた人も、それはそれで苦悩があるのだな、と想像する。2巻では、ティナーシャの若いころ(見た目はずっと若いけれど)の出来事が描かれている。若いままでいることと、その状態が解か…

古宮九時 Unnamed memory 1巻

以前から読んでみたいと思っていたのだけど、ちょっと値段が高めなので何かのキャンペーンで安くなったときに買おうと思っていた作品。何かのキャンペーンで買っても読んでいない本はすでに何冊もあるのだけれど……。それはさておき、キンドルアンリミテッド…

 ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~

疲れているときに、何も考えずに読むのにちょうどいい。ヒトと動物では味覚が違うとか、そういうことも考える必要はない。登場する生き物は、外側は異なっても中身はヒトであり、大きさが変われば質量も変わる不思議な変装。大きくなったら自重で動けなくな…

 佐々木とピーちゃん

いろんな世界観をごちゃまぜにしたらどうなるかを試しているような作品。現実と異世界を行き来し、現実の製品を異世界で高く売る、という流れは正直嫌いだ。主人公は、ヒトが移動するとウイルスを運ぶかもしれないなどと考えつつも平気で行き来するようにな…

小川一水 天冥の標

全10話として始まった、壮大なSF。一応1巻から順に読んでいるけれど、それぞれ独立していても楽しめる。ここで終わり?というところもあるので、全部読んだ方がより楽しめそうではある。今は6話まで読んだ。最近、ある程度既刊作がある作品でも、一気に読む…

鳳乃一真 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金

世界中の遺跡からびっくりアイテムの収集につとめていた少女が殺害されたのち地縛霊としてあるアパートによみがえり、そのアパートに引っ越してきた少年を介して外部と交流する。ある意味安楽椅子探偵、ではない。七々々は多くを知っているけれど、今を知ら…

佐伯真二郎 おいしい昆虫記

虫はずっと苦手なのだけど、歳を重ねるにつれて寛容になってきたのか、部屋の中に出る程度の虫は気にならなくなった。と入っても、ほとんど見ることはなくて、時々蜘蛛が出てくるくらい。 虫を食べるのは想像もしたことがなく、蜂の子ぐらいなら食べられるか…

 オキシタケヒコ 筐底のエルピス

筺底のエルピス -絶滅前線- (ガガガ文庫) 作者:オキシタケヒコ 小学館 Amazon 円城塔の推薦文が目立つ帯で、気になっていたものの、手を出していなかった作品。停時フィールドという、時間と空間を固定することで様々な効果をもたらす場を操ることができる…