ジェフリー・ディーヴァー ウォッチメイカー

ウォッチメイカー

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評判が良いので読んでみました。これから読む本について前もって調べるのはあまりすきではないので、この本がすごい、で紹介されていたことぐらいしか知らなかったのですが、どうやら何年か前に映画化されたボーンコレクタのシリーズだったみたいです。映画では寝たきりでしたが、いつの間にか、というかシリーズが進む間に症状が改善されつつあるのでしょう、車椅子になっていました。
物語は、ウォッチメーカーと呼ばれる犯罪者とリンカーン・ライムの戦いです。緻密な作戦を練った場合、どうしても追う側は後手後手になってしまうので不利なのですが、途中で相手の思考に追いつけるかが勝負の分かれ目でしょうか。これまでのシリーズでもおそらくいろいろと紹介されているのでしょうが、鑑識の技術が面白い。そういえばライムは自室に電子顕微鏡を置いているとの描写があったけどさすがにそれは無理なのでは。最終的に確認するのはもちろん大切ですが、試料を採取するのが一番重要なのですね。面白い。何年か前に見た鑑識の本と同じような面白さがありました。
犯人のすごさも伝わりますが、やっぱりちょっとご都合主義なのかしらと感じてしまう場面もあります。サックスに関連した部分です。詳しくは書きませんがいくら狭い世界でもそれはちょっとなあと思いました。あとは、計画は先になればなるほど分岐点が増えるのである程度先までしか立てられないものでしょうが、話の中ではほとんど2択なのでは、といってもいいくらいの精度で計画が進行したりするのがちょっと引っかかる程度で、とても面白く読めました。他のシリーズを読みたくなるかというと少し微妙なところではあります。