これはもう様式美といっていいような、主人公の女性刑事。ワンパタンだといっているのではなくて、こういうの好きです。旦那様は主夫かつ
イラストレータで、
安楽椅子探偵をしているのですが、こういったほとんど限定された情報からの推理というのはかなりあてずっぽうが多いのだろう、とおもう。読者としてはそうかそうかとおもいながら読むのですが、実際にこんな調子で推理されて、犯人だといわれたらたまらないかも。主人公の女性は恐れられていますが、そういえば彼女のもうひとつの顔を知っている友人などは登場していません。たぶん、いるのでしょうが仕事の性質上それほど頻繁にあったりはできないのでしょう。短編もいいのですが、中長編を読みたいなとおもうシリーズです。
