原作 佐藤多佳子 漫画 勝田文 しゃべれどもしゃべれども

しゃべれどもしゃべれども (ジェッツコミックス)

しゃべれどもしゃべれども (ジェッツコミックス)

原作を読んだのはだいぶ前なので細かい部分は忘れてしまっていますが、原作の雰囲気を取り込んで、きちんと自分の味も出している良い作品でした。
主人公は、会話は達者な落語家の弟子で、話すことにコンプレックスをもっている人たちに話術を教えることになります。
参加者それぞれが流暢に話したいとか、標準語を話したいなどの希望があって、他のひとから見たらつまらないことかもしれないけれど、それが自分にとっては枷となるものもあるなあ、と思いながら読みました。
確か原作では登場人物に均等な出番があったとおもうのですが、ページの都合もあってか、一部の登場人物に焦点を当てた構成でした。それも、コミカライズする上では仕方が無いことであり、今回は上手く言っていると思います。また、漫画版しか読まない人にとっては原作がどうであろうとあまり関係が無いでしょう。
映画化されるとのことですが、どのような仕上がりになるのでしょうか。おそらく劇場で見ることは無いでしょうけど、何かの形で見ると思います。