時雨沢恵一 学園キノ 2

パロディですね。変身前と変身後で好意と嫌悪感が入れ替わるのが面白い。原作(キノの旅)を読んでいないとわからないであろう点がいくつもありますが、原作を読んでいない人はそもそもこの作品を読まないでしょうから問題は無いのかもしれません。売れるとこんな作品を書けるようになるのだなあ、と思える作品です。悪い意味ではなくて、読者としても作者の違った面が見られるのは楽しいことだと思いますし、本人が書くパロディなので文句も無いのではないでしょうか。始めからこのような作品を書くことはできないでしょうから、あくまでもある程度以上売れっ子になった作家だからできるのだな、と思ったわけです。