- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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歯はとても大切で、大事にしなければな、といつも考えるのですが、きちんと扱えているでしょうか。口臭とかは必ずしも歯が原因とは限りませんが、おいしいものをおいしく食べるためには歯が重要だし、これからも大切にしたいと思います。
いかにも取材しました、という内容ですが、それぞれのイベントと登場人物の絡ませ方が好きです。一番最近まで通っていた歯医者の受付や歯科助手はこんなに楽しい人ではありませんでした。なんだかアルバイトのような(主人公もアルバイトですが)やる気のない女性ばかりでした。そういえば歯科医の先生以外全員女性だった。ということは何らかの思惑が入っているのかも知れません。まあ、それはさておき咲ちゃんはちょっとぼんやりし過ぎかもしれません。それぐらいだったら気がつくよ、といいたいところですが、歯科に対して恐怖心を抱いている、すなわち無知であるということは関連したいろいろなことに対して無知なのかもしれない、と強引に納得してみました。
純真に過ぎる主人公が主役であることが多い坂木さんの作品ですが、その甘さが好きです。これからの作品にどんな性格の良い人が出てくるのかが楽しみになってきました。そういえば、咲ちゃんの相談役である友人の出番が少ないな、と思っていたら別視点でもうひとつ物語があるようです。沖縄にアルバイトに行った女性の話ってどこかで読んだ気がします。珍しい設定ではないし、内容もある程度覚えているのですが作者とかタイトルが思い出せません。うーん、誰のなんと言う作品だったかな…。