[読了] 庵田定夏 ココロコネクト カコランダム

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)

庵田定夏というペンネームですが、おそらくアンダーテイカーで、

 この人

です。プロレスラ好きのようですが、と、言うことは太一が作者を投影している姿なのでしょうか。
冗談はさておき、今回は肉体まで変化させてしまいます。これはちょっと、パターンとしては無しかなあ、とおもうのですが、強制的に自分と向き合わせる手段としてはありなのでしょう。しかし、皆さん子ども時代が素直だし、物怖じしないのでびっくりです。子どものころに、急に知らない中高生に囲まれていたらかなり萎縮するとおもいます。
人はみなある程度はキャラクタを意識して行動している(とおもうけど違うかもしれない)のですが、高校生ぐらいまでで確立したキャラクタってどこまで続くかわかりません。一度違う環境に出てしまえば、おもっていた対応ではなくていつの間にかボケキャラになっていたりすることも多々あるでしょう。今は一人暮らしですが、実家に帰るとほとんど話しません。逆に、仕事場では結構話すほうだとおもいます。それは意識して創ってきたキャラクタと言うわけでもないのですが、一方がそうなってしまったのでもう一方が反動でそうなってしまいました。今はそれで結構楽です。いつかその両者が交わる日が来るのでは(要するに結婚しちゃったりするのか)とおもっていたのですが、それはなさそうです。残念。
さて、この一連の作品で、主人公たちに関して、大体ですが家族構成も判明したし、育ってきた環境もわかりました。したがって、これまでの主人公たちを形成したものについては、あるていど出てしまいました。これから先、実はこんな過去が、と言うのがあってもかまわないのですが、それをされるとおそらく少し興ざめするでしょう。これからは、先に向かった話にして欲しいなとおもいます。先に向かったとしても、そんなにすぐに結果がでることも少ないでしょうし、それほど彼らがいじる意味はないかもしれませんが。と言うわけで、せっかく確立したキャラクタたちですが、そろそろ別の場面で、別のキャラクタで話を創ったほうがいいような気がします。次(の次ぐらい)にどう出るのか楽しみです。