
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
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さて、すべてを読み終えての感想ですが、天吾があまり人間味を感じないというか、淡々としすぎなのでは。数学に秀でたひとってそういう人が多いのでしょうか。東野圭吾の小説に出てきた人も似たイメージです。青豆にあってからはそうでもなかったけど。Book3では、いろいろと謎めいたものが少し解かれました。これ、Book3が出ていなかったら好き勝手想像する人がいっぱいいたのだろうな、とおもうと、出なかった方が面白かったのかもとか考えてしまいました。謎は、それぞれの中で消化すればいいのではないでしょうか(だじゃれだ)。どんな物語かと言うと、自らの起源に対する考えがあり、再生についての示唆があり、進行についての提示がありました。それぞれ、少しずつかもしれませんが考えるきっかけになりました。あまりみたくない自分の一面を見ることに繋がりましたが、醜い自身を知ることも必要でしょう。それについては別の形で書くことが有るかもしれませんが、書かないかもしれません。流行に踊らされている感もありますが、それなりに、というよりも十分に値段分の価値を感じることができました。周りの誰かが、もう買っているかもしれません。機会があれば読んでみるのもいいと思います。