- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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このクラスというか学年にはいろんなことがありますね。思い返しても全く何も思い出せないし、高校生のころにあったエピソードなんて全く記憶に残っていない。なので、この辺のどろどろした関係にはあまり真実味を感じないと言うか、舞台を見ているような気分になってしまうと言うか。
物語の仕掛けとしては、始めにちょっと引っかかる部分があったのですが、基本的にはだまされたいひとなのでその点については深く考えないようにして、登場人物の心理だけを追うように読み進めました。とはいっても一時になってしまえば若干穿ちながら読んでいたと思うし、技術的な面では予想通りでした。
最後まで読んで、ちょっと不完全燃焼気味でしたが、雰囲気は好きな作家なので特に不満はありません。なんとなく恩田陸さんのような作家になっていくのかな、と思いました。