吉田秋生 海街diary 2 真昼の月

海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

淡々と描かれているけど面白い。「自分が傷つけられたと思っていたらその自分が他人を傷つけている」といったことが書かれているのですが、ちょっとどきっとします。世の中には他人が幸せなだけで自分も傷ついたという人もいるくらいなので、誰も傷つけないことは不可能ですが、そんな極端な例はともかく、「被害者意識を持っているのにだれかを傷つけている可能性があること」は頭の片隅にでも置いておきたい。
あと、こどもたちに言わせているのでやわらかくなっているのですが、簡単にひとに対して「かわいそう」と発現することの是非も問うている気がします。かわいそうって言われたがっている人もいるし、簡単に言われたくない人もいる。思うことは失礼ではないのか、とかいろいろと考えるきっかけになりました。