内山靖二郎 クダンの話をしましょうか

クダンの話をしましょうか (MF文庫J)

クダンの話をしましょうか (MF文庫J)

神様のおきにいりの人だったみたいです。読んでいませんが。こう疲れてくると軽い作品が読みたくなるというか、文字を読みたい欲はあるけれどそれに体力が付いてこない状態なので軽い作品をたくさん読む傾向にあります。読んでいて楽しい作品がほとんどなのですが、メモ程度にしても感想を書くほどではないかなあと思ってしまう。でも、それはつまらないと思っているからではありません。そもそも心底つまらなかったら最後まで読めないし(文体や作風が合わないこともある)、たぶん書かない。
作品ですが、鵺を探す件の話です。件とはWikipediaによるとこんな姿みたいです。怖い。世の中にはいろんなものをかわいらしく擬人化する人もいるみたいですが、すっかりかわいらしい姿になっています。つのは残っているみたいです。鵺を探すのが物語の主軸ですが、キリン(麒麟)なども登場して、これからいろんな幻想動物が出てきそうな予感。今回はある高校の掲示板をめぐる事件にかかわっているクダンですが、正直物語だけで判断するといまひとつ。少し教訓めいた話を盛り込もうとしているようなのですが、方向性が定まっていないというか、本人には特に訴えかけたいテーマがないように感じます。一応書いておくと、何らかの主張がないといけないとは思っておらず、あいまいなままでもかまわないと思っています。ただ、あいまいなままでも良いと思っているのならあいまいなままでもいいと結論付けたほうが良くて、他の誰かはこう思っているんじゃないのかなあぐらいの主張を織り交ぜているあたりが中途半端に感じました。ライトノベルなのでイラストがかわいいとか、キャラクタが良いよねだけで終わってもいいかも知れませんが、もし作品になんらかの思いを込めたいのならそういったやり方を選ぶべきでは、と思います。