渡瀬草一郎 輪環の魔導師―闇語りのアルカイン

輪環の魔導師―闇語りのアルカイン (電撃文庫)

輪環の魔導師―闇語りのアルカイン (電撃文庫)

 渡瀬草一郎の新シリーズ。鐘の〜シリーズを読了した後なのでかなりの信頼感を持って読んでいます。物語は魔法を使うための道具を作ったり、それを使って魔法を使うのが当たり前になっている世界が舞台で、個人差はあれどたいてい誰もが魔法を使えるのになぜか魔法が使えない、魔法具も作れない少年が主人公。なぜそんなことになったのかはほのめかしてあるのですが、まだ具体的なイメージはつかめません。主人公の幼馴染として登場するのは2歳年上の貴族の少女。彼女は普通に魔法も使えるし、特に変わったところはありません。鐘の〜シリーズがおもしろすぎたので、新シリーズのキャラクタも「リセリナっぽい」とか考えてしまいますが、先入観は捨てて読みたいところです。
それよりも猫、猫が話すのです。それが当たり前とまではいかなくても大した驚きもなく受け入れられる世界。すごいです。まあ、実際に猫とか犬が話し出すとうるさくて仕方がないかもしれませんが。あとは4次元ポ○○トとか、おもしろすぎます。猫つながりでしょうか。細かいところを言い出すときりがないのですが相変わらずの面白さに今後の期待大です。そういえば表紙のデザインは誰の意図なのかわかりませんが結構よかった。