小池田マヤ CGH! 2巻

CGH! 2―Cactus go to Heaven! (Feelコミックス)

　素直なようでひねくれている社長と副社長。そして従業員たちですが、嘘をつかないあたりや、互いに性格や嗜好が異なっていることを承知の上で行動するあたりに好感が持てます。あまりお金持ちに知り合いはいないのでブルジョアの生活がどのようなもので、彼らの生活に(お金持ちとしての)リアリティがあるのか無いのかわかりませんが、とても面白く読めます。ヨガの場面などはおそらく作者が興味のある分野なのだろうな、と感じるほどの描写の細かさで、ちょっとだけはじめてみたいなんて思ってしまいました。
　ひねくれた二人が素直になれるヒナちゃんはたまたま出会っただけかもしれませんが、二人にとって大切な人物になってきています。それにしても、本当に素直になれる相手は身近にはあまりいなくて、遠くにいる友人とはなかなか会えないし、だんだん年齢を重ねるとそれでも本当に正直に話せる相手は少なくなってきています。だから、素直になれる相手は貴重だな、と思います。この巻の終盤ではさらに意外な事実が明らかになり、ヒナちゃんが今後どのように対応していくのかも楽しみ。