西尾維新 刀語 11巻 毒刀 鍍

刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)

鍍金と打ち込むと金の字が入る。たぶん昔は鍍金といえば金が主流だったのだろうとか思ったけど金属の金ですね。
物語も佳境を迎えていて、ちょっと強引な設定が気になります。いまさらネタばれを気にすることもないのかもしれませんが、あれを何とかするためにはあれがないといけないし、とか思ってしまいます。一応理系なのでそのあたりが気になるのですが、あの説明で納得のいく人はどれくらいいるのでしょう。落ち着いたら他の人の感想を見て回るのもいいかも知れません。
今回は主従の関係を持ち出してあんな命令を出したとがめがかわいらしい。後からわかるのでしょうけど、それを含めた面白さがあります。毒刀を見てジョジョを思い浮かべた人は少なくないのではないでしょうか。西尾維新のことですから別の設定を持ち出してくるのかもしれませんが。それよりも毒刀の予想をする二人が面白かった。読者も同じような予想をしていたのではないでしょうか。ちなみに予想していたのは塚の部分に毒が仕込まれている刀でした。刀を奪われると相手が死ぬ、見たいな予想でした。おおはずれです。
とうとう後一冊となってしまいました。毎月買っていなかったら絶対買わなかったであろうシリーズです。冷静に値段を考えると一万数千円になってしまう。後でこれをまとめて買うことはきっとなかったでしょう。文庫化されるのを待つか、買わないかどちらかだったと思います。とにかく、ここまで購入してきたことは後悔してはいません。値段に見合った価値があったと感じたから購入を続けたのでしょう。他人事のようですが、そんな感じ。来年ももしかして同じような試みがあるのでしょうか。今、彼が抱えている作家やイラストレータでそこまでの体力がある人がどれだけいるのかわかりませんが、期待できそうなら来年も購入してもいいかも、と考えています。とにもかくにも来月で最終回。期待せずにはいられません。