うえお 久光 悪魔のミカタ666 スコーピオンデスロック

はったりとか嘘とか、嘘じゃなかったとか裏を返せばとかが盛りだくさんなシリーズです。今回は生徒会長をかけて運動会で2組に別れ対決する話。主人公の堂島コウはこんな性格だったかなあ、と思いながら読んでいますが、もちろん変わることが悪いと思っているわけではなく、どこが変わったのかなと思いながら読みました。結局よくわからないままですが、以前はもう少し謀略を練りつつもシンプルだったような気がします。それだけ経験をつんで、単純にことを済ませることができなくなってきたのかもしれません。
それにしても何かと全裸が好きな作者だなあと思うのはインビジブルエアの印象が強すぎるからでしょうか。この話(悪魔のミカタ)ではコウを慕う女性がたくさん登場するのですが、一話限りで消えていく人も多いのでぜんぜん把握できていません。咲杳はどこに行ったのかが思い出せないのでWikipedia悪魔のミカタの項を見てみましたが書いてありませんでした。その代わりだいぶ話の流れを思い出すことができました。全巻既読のときにWikipediaは(読んでも害がないので)役に立ちます。
少々話が冗長に過ぎるので、そろそろ終わってもいいかもと感じ始めています。すべての伏線を回収することはできないし、読者が伏線だと思っているだけのところも多いので納得の行く終わり方をするかどうかはわかりませんが。正直人格の複製とか言い出したらこの先どうしようもなくなるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。