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- 作者: 木村紺
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: コミック
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この作品は桂を軸に周囲の人間を描いているのですが、キャラクタだけではなくて見た目もきっちり描き分けられていて、そこがとてもよかった。途中では日和さんの死が描かれていたり、阪神大震災の様子が描かれていたりして、ただ平穏な日常ばかりではない、本当にありえそうな人物像が印象的です。
この巻の終盤では、桂が将来向かうかもしれない方向が示唆されています。美術関係の学校を卒業しても実際に創作に関与できる人はとても少ないそうで、桂はどうなるのかな、と最終巻が楽しみです。画力に優れた友人が数人登場しますが、軽い嫉妬はあってもそれほど確執が無いあたり、実際はどうなんだろうと思いますが、他人の才能を認められるのは凄いことかもしれません。
また、モデルの友人も帰国して主役勢ぞろい、との感があります。最後はこれまでのキャラクタがどれだけでてくるのでしょうか。日和さんが亡くなってから彼をつながりとした友人とのかかわりが少し減ってきていることが少し残念ですので、そこにも期待です。
表紙が色とりどりであることもこの作品のよさのひとつでした。最終巻の感想を書くときには書影を並べてみたいと思います。