マルク・レヴィ あなたを探して

あなたを探して

あなたを探して

 うーん、海外の人はこういった作品がすきなのでしょうか。読むこと自体にはそれほど苦労はしなかったのですが、釈然としないまま読み終わりました。
 簡単にあらすじを書くと、幼馴染のカップルがいて、女性側の両親が早くから亡くなります。それが原因かどうかはわかりませんが、彼女は家族関係を築くことを恐れてしまう。逃げるかのようにボランティア活動に精を出す彼女。いつかは結ばれると男性側は期待して、自分を磨くのですが…。
 この話で唯一共感できるというか、納得できるのは主人公と結婚した女性ぐらいです。あとは、真実の愛がどうとかはわかりませんが、なあなあになっているだけのような気がしました。甘えたいときは甘えればいいのに、とできないのに思ってしまいます。感情に動かされずに自分の意志を貫くのはそれはそれですごいことでしょうが、その意思が何か意固地になって出来上がったものでも、それを貫くことが評価されるのでしょうか。よくわかりません。もう一冊図書館で借りていたのですがたぶん読まずに返却するでしょう。