[読了]メフィストの漫画 喜国雅彦 、国樹由香

メフィストの漫画

メフィストの漫画





  本棚探偵でそのミステリ好きが知られている喜国雅彦さんと、その奥様である国樹由香さんがメフィストに掲載していた連載をまとめた漫画。メフィストに限らずあまり文芸雑誌を読むことはないので、当然ですが初見の漫画ばかりでした。 喜国雅彦さんは主にフェティシズムを笑いにした漫画を描いていますが、絵柄は、実はあまり好みではありません。が、内容はとても面白いと思います。特に良かったのが、「街角」、「僕らの推理教室・推理編」、「楽しいミステリ絵手紙」、ミステリ悲しいとき」です。本棚探偵でも文章の面白さが際立っていることから、話の構成、表現方法は非常に優れている方だと思います。一方国樹由香さんではアニマル探偵団が好きですね(ほとんどですが)。それぞれの作家さんのペットに対する接し方が作風に近いような気がするのは国樹さんというフィルタを通してみているからでしょうか。皆さん、ペットを可愛がっていることが、一話一話は短いものの良く伝わってきます。ですが、アニマル探偵団で一番可愛らしいのは国樹さんかも。ミステリ好きにはお勧めですが、値段が高いことが玉に瑕。でも、おそらく文庫にはならないだろうと思い、購入しました。