こちらもコロナ禍で時間ができた専門家による作品。作中で、ジョーズの影響で日本ではサメに対する恐怖心が過剰に書きたてられている、との話があった。あまり記憶にはないのだけど、幼いころにジョーズの映画を見たことがあって、その時は確かにすごく怖かった。今思い返すと、大きめの人形がどったんばったんしていてそれほど怖くはないような気もする。あくまで子供のころの記憶をたどっただけなので、実際見直したらやっぱり怖いかもしれない。アメリカではトルネードでサメが運ばれて人を襲うような映画があるみたい。夏の風物詩みたいなものだろうか。
サメは、基本的に軟骨しかないので、骨格標本も歯型だけだ。水族館で見たことがあるけれど、あれは怖い。映画の恐怖と合わさると、海であれに遭遇したとき冷静でいられる自信は全くない。もともとほとんど泳げないこともあって、海に対する畏怖が強い。底が見えないだけで恐ろしくなる。よく考えると、海に入ったことが10回ぐらいしかないのでは。出不精もあるけれど、やはり怖いところを避けているのだろう。
興味深かったのは、胎生のサメの話で、胎盤でつながっていないのにどうやって酸素を送るのか考えるところ。稚魚(胎児)が外に飛び出すことが無ければ海水を取り込んでも問題はない、との発想の転換が面白い。生態系の上位にいるということは個体数が少ないということで、標本が集まりづらいことも研究の進歩を妨げているよう。確かに、ライオンなどは地上にいるからまだ囲ったり飼育したりしやすいけど、猛禽類などの研究もあまり進んでいないような印象だ。下図が多ければ多いで、進化の速度が速く、捉えたつもりものもが変化していることもありそうで、何を対象にするとしても難しいことはあるのだろう。
骨格標本を作るのが趣味なので、サメの頭(歯)の標本を作ってみたいと思うけど、どうやって入手すればいいのだろう。漁港に行けば手に入るとの話もあるけれど、漁港までが遠い。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いて、ワクチンを接種していたらある程度の行動が許容されるようになれば、海に行ってみても良いかもしれない。