[読了] 新しい人体の教科書

まだ流し読みしかしていないけれど、この本を一人で書いたのか、と感心するばかり。文章を読んだだけではわかりにくいことも、的確なイラストが掲載されていてとてもわかりやすい。それでも難しい部分はあるけれど、ここまで丁寧に説明されている本はあまりないように思える(関連の本をあまり読んだことがないので印象にすぎない)。組織がこうなっていることでこんな利点があることや、なぜこうなったのかの考察も面白い。

こんなにもうまく作られているのだから、神様が生き物を創造したのだと考える人がいてもおかしくはない。進化の過程で、これはちょっとバランスが悪いな、という生き物もおおいけど、神様がいろいろ作りすぎて疲れたとか飽きたとかが理由と考えてもいい。考えるのか?神様は万能なのでは?。現時点でも進化している生き物がいるということは、今もなお神様は生き物をいじっているということだろうか。だとしたら、神様は、特にヒトに思い入れはないのかもしれない。

 まあ実際には人の形をした神様はいない。あまりにも人っぽすぎる。神が人のあり方について葛藤したり、悩んだりするとは思えない。ただ、そう願う人がいるのだろう。