[読了]  有間カオル 太陽のあくび

太陽のあくび (メディアワークス文庫)

太陽のあくび (メディアワークス文庫)

メディアワークス文庫はそこそこ厚みが有るように感じるのに、いざ読み始めるとたいした分量ではない気がします。物語のリーダビリティも有るのかもしれないのですが、もしかしたら一枚あたりの文字数が少ないのかな。調べてはいませんが。
著者は初めて聞く名前です。これがデビュー作でしょうか。テレビショッピングの内側を書いてある小説は、そういえば今まで読んだことがなかった。だから面白いかと言うと、基本的には想像通りで特に目新しいことはありません。金額を分単位で争っているところは面白かった。登場人物がそれなりにたくさんいるので、一人ひとりの描写がやや散漫になりがちで、結局どんな人物だったのだろう、とおもってしまう。かといって特別いらなかったキャラクタも思いつかないし、やっぱり分量が少ないのでしょうか。なんだか厚さの割に読み応えがない。イメージとしては「活きのいい瀬尾まいこ」ですが、瀬尾さんのほうが今のところ好きです。