[読了]  有川 浩 シアター

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)

メディアワークス文庫第一弾。有川浩らしいラブコメ要素は少ないのですが、あっさり読めて楽しい一冊です。劇団員などの知り合いはいないので良くわからない分野ですが、作中の登場人物が語るように、赤字であることがあたりまえの興行(商売)というのはやはりどこかいびつです。それだけ、人前で表現するということに魅力が有るのでしょうか。何かを表現することそれ自体は誰もが持つ欲求かもしれません。それを誰かにほめられたり認められたりすると、止められなくなってしまうのでしょうか。いろんな表現者がいますが、物語を作る人というのはそれを観賞する人の占める割合も大きい分野だと思います。もちろん他の分野もそうなのですが、例えば彫刻とか、誰にも認められないとしてもひたすらうちに有るものを作るひとっていると思います。まあ、表に出ない物語もたくさん有るのでしょうが、それも誰かに見られる前提で書いていると思う。うーん、上手く書けないけどまあいいか。
周りと同じ物語に入り込むのが苦手なのであまり映画もみないし、演劇にいたっては見たこともありません。興味はあるのでみてみたいのですが、今のところ一人で見に行くほどでもありません。住んでいるところが田舎だとか、そこまでして見に行きたいのかとかぐだぐだと考えてしまい思い腰を上げられずにいます。太田忠志さんのHPなどを見ているととても楽しそうなので、みてみたい気持ちは変わらず有るのだけど。今考えると、都会で仕事をしていたときにいけばよかったかもです。