ロバート・A・ハインライン 夏の扉 小尾芙佐訳
- 作者: ロバート・A・ハインライン,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今となっては設定とか話の展開はどこかで聞いたことがあるものですが(むしろこれが源流ではある)、面白く読めました。イメージではもっとピートが登場するとおもっていたのですが、思いのほか登場する場面は少ない。それでも猫のイメージが強いのはさすが(何がだ)。
研究だけを続けていたい研究者とそれを搾取しようとする経営者の構図はもうこのころにはあったのだなあと感じました。もちろん、もっと昔からあったのでしょうけど、作る人と売る人がここまで離れてしまったのは比較的最近のことではないでしょうか。どちらかといえば研究者、というか技術者にあこがれるので、この作品を読んでも主人公寄りな感想を持ってしまいます。実際は作る人と売る人が離れてしまっても互いに敬意を持つことが大切なのでしょう。