野島伸司 スコットランドヤード・ゲーム
- 作者: 野島伸司
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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好きな人が出来たとして、その人が結婚していたことがあるとかはあまり気にしませんが、結婚していて、かつ相手の人が亡くなっていたとしたらその壁は大きいかもしれません。作品でも語られていますが、回りがその人に「最愛のひとを亡くしてもけなげにがんばっている」姿を求めているのではないか、とも思います。いくら最愛の人が亡くなったからといって、もう二度と笑えないわけではないし、誰も好きにならないわけでもない。結婚してしまうと相手の両親なども絡んでくるから余計難しいかもしれません。でも、出来ればそういった思い込みと言うかレッテル貼りは避けたいものです。
最後のほうで、主人公が結構くさいせりふを言うのですが、そのくさいせりふが個人的にはぐっときます。年をとってしまうとあまり話す相手もいなくなるのですが、軽妙な会話を楽しめるような相手がいたらいいのにな、と思いました。