坂木司 先生と僕

先生と僕
 相変わらずの純情キャラが登場します。いまどきこんな子いない、というのは簡単かもしれませんが、見えないだけで実はいるのではないかとも思っています。逆に、少年のほうはませすぎていて、顔も頭もいい少年がここまでいい子になるのかとか思うくらい。
 大きな犯罪がかかわるわけではありませんが、ちょっとしたことから犯罪(やできごと)に気がついた少年たちが解決しようとする物語です。死者も出ないし、ほのぼのとしている小説ですが、少し物足りなさがあるかも。文庫で刊行されて、ちょっとした時間に読む分にはとてもいい本だと思います。