- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 単行本
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辻村さんの作品に出てくるこどもたちは少し大人びていすぎな気もしますが、忘れてしまっているだけで実際はこんなものかもしれません。小学五年生の友情を描いた物語。小学校の頃は何も考えておらず、勉強も学校でしかしないし習い事もない、本当に馬鹿な子供でした。今は馬鹿なおとなですが。その頃、周りで委員長とかになりたがる子はいなかったのですが、最近の子はこうしてリーダシップをとることに意義を感じているのかもしれません。ちなみに、2回だけクラスの委員長をしました。独裁者を目指したのですが駄目だったのでその後はしなかった。向いていないんですね。
- 道の先
自分が経験した辛いことと同じような境遇にある人に出会ったとき、どうやって自分は乗り越えられたのかを無理なく伝えられる人はすごいな、と思います。説教じみてもよくないし、抽象化しすぎると伝わらないし。ある優しさのかたちが描かれています。
- 雪の降る道
みーちゃん、すごくいい子だ。子供の見せる優しさってたまにどきっとします(子供と接点はないし、基本的には小憎らしいのが子供だと思っていますが)。子供の優しさってたぶん大人を真似たものだし、こうすれば大人が喜ぶのだろうと思っているところがありますが、みーちゃんの優しさは幼児のような優しさ(褒めている)で、本当にこんな子いるのかな、とうるうるきそうでした。スガ兄ちゃん、なかなか格好いい中学生です。頭もいい。