道尾秀介 ソロモンの犬

ソロモンの犬
こちらは自意識過剰な大学生が主人公。ちょっと両極端にしようとして無理が出てしまったかな、と言うキャラクタです。何でもできるように見える人でも本人が気にしているところがあったりします。むしろ何もできない人なのでそういった人の気もちは分からないのかもしれません。格好良く見える人ほど鼻の高さを気にしたりするようなものでしょうか。
全体的に感情移入できなかったのと、登場人物の心理がよく把握できなかった部分があって、期待していたほど面白くはありませんでした。これまでの作品からちょっと期待値が高すぎたのかもしれません。そういう読まれ方をする作品はもしかしたら不幸な作品かな、と思いましたが殿順番で読まれるかなんて分からないし、それも含めてタイミングかな、と思います。