D. タメット ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

 淡々と書いてあるけれど、ものすごいことが書かれているし、まだまだ脳にはすごいことができるんだと思ってしまう作品。レインマンのモデルであるキムさんと対面する場面は淡々と書かれているのにかなり来ました。すごい会話。訳者のあとがきで、淡々と書かれていることを表現できただろうかと書いてありましたが、個人的にはできていたと思います。あと、これだけ語学力のある人なのだから日本語を知ってもらったら、その上でこの物語を書くのならどのような作品になるのだろうと思いました。すごく面白い。