森博嗣 ZOKUDAM

ZOKUDAM

ZOKUDAM

前作のZOKUはどんどんしょぼくなっていく悪巧みとそれに対抗する正義の味方を描いていましたが、今回はその組織がロボットで対決する話。実際にロボットが自由自在に動けるようになるまでにはどれくらいかかるのでしょうか。今作ではロボットを制御するために何が必要か、どこを詰めていくのかがリアルに描かれています。本当にリアルかどうかは判断しかねますが実際にありえそうだな、と思える展開でした。今回は品川ロミが中心となっているのですが、ちょっと扱いがひどい。誰かをイメージしているのか、それとも完全な創造なのかはわかりませんが、年齢を気にする様子が結構しつこいくらいに描かれていました。まあ、それはそれで面白かったです。
推理小説よりも描きにくいとエッセイなどではありますが、確かにこっちのほうが描くのが大変そう。本を読んで大笑いすることって余りありませんが、くすりと笑えるほどの文章を書くのも難しいと思います。意外なところで笑いの要素を入れるのではなくて、冒頭はともかく途中からはある程度予想している読者に対して何を持ってくるかはとても難しい。
これはこの後も続くのでしょうか。特に急いで続きが読みたいタイプの小説でもないのでゆっくりと待ちたいと思います。そういえば、表紙のロゴが特撮アニメ風でよかった。ZOKUDAMDAMは何か意味があるのでしょうか。他のサイトで、表紙と帯を見ればわかったとありましたが、わかりませんでした。ガンダムのことかなあ。