
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: コミック
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この作品ではジュゴンに育てられていたという子供が主人公です。どことなく安野モヨコに似た人物画(特に海という主人公)ですが、海に住む動物や情景の描写がすごい。見たこともない景色を本当に見たように感じられる描写ができる漫画家は少ないのではないでしょうか。それと、主人公の少年は水に親しみを持つのですが、軽やかに水の中で浮いたり泳いだりする彼らの描写が特に好きです。
ジュゴンに育てられたという彼らは乾燥を嫌い、水の中のほうが生き生きと生活できるとあります。遺伝子の変化が一代で起こるとは思えないのですが、その辺は物語だということであまり気にしないほうがいいのかも。二人ともちょっと外国人のような容貌をしているし、実際に日本人ではないようなので、もしかしたらそういう一族だったという話になるのかもしれませんけど。そもそも幻想的な作品なので、鯨の歌がどうだとか魚の模様がどうだとか出てくるのですが、科学的な側面はあまり着にしないで、圧倒的な自然の情景を楽しんだほうがいいかもしれないと思える作品です。
続きは来年になるようですが、1、2巻同時刊行だっただけに続きが楽しみで仕方ありません。一巻の冒頭から、少しだけこの先どうなるかは予想できるものの、もう少し物語りは続きそうなので続刊を期待して待っていようと思います。