久住四季 ミステリクロノ

ミステリクロノ (電撃文庫)

ミステリクロノ (電撃文庫)

トリックスターズと同じ組み合わせで電撃文庫から刊行された新シリーズです。天使が落ちてきて便利な道具を持っていて、他にも便利な道具があるのですがなくしてしまい、悪用されると困るので探しましょうというお話。天使の設定があまりにも都合の良い設定でそこが少し気にかかるところ。気にならない人はならないのかもしれませんが、知っていることと知らないことの取捨選択が偏りすぎているように感じます。もう一人出てきた天使と比較すると語彙の数が全然違います。何か位のようなものがあるのでしょうか。
ミステリを際立たせるための道具として、天使が所有していた道具は面白いし、これからでてくるであろう道具にも期待が持てます。主人公は醒めているのか熱いキャラクタなのか、まだ良くわからない部分がありますし、脇役もまだまだ明かしていない内面がありそうです。トリックスターズではたくさん主要キャラ(と設定しているであろう)が登場しましたが、結局焦点が当たるのはほんの少しで、せっかくのキャラクタを寝かせたまま一部が終わってしまいました。今回はその経験を生かしているのか、主要キャラは少なめです。まあ、これから増えていくでしょうし、天使が出てきたからにはそれを動かしている存在もでてくるでしょう。前回は、普通の世界+魔法(魔学)でしたが、今回は+天使(さらに悪魔その他)です。今と少しだけ違う世界の描写には長けている著者なので、これからどのような物語を書いてくれるのか楽しみです。天使でいろいろと狙いすぎるのだけはやめて欲しいかも。