柏原麻美 宙のまにまに 1-3巻

宙のまにまに 1 (アフタヌーンKC)宙のまにまに(2) (アフタヌーンKC)宙のまにまに(3) (アフタヌーンKC)
 新入生の大八木朔はこれまで転校を繰り返していたものの、高校からは落ち着いて生活するために、父を単身赴任とし、かつてすごしたこの町にやってきた。この町では読書好きだった丸々を振り回した少女が天文部を創部し、部員数の不足から同好会に格下げされるところだった。久々の再開だったが、彼女は幼いころと変わらず元気いっぱいで、地味な高校生活を考えていた丸々はまた振り回されることになる。
 久々に簡単なあらすじを書いてみました。あらすじでは書いていないのですが、主人公の美星だけではなく他の生徒も、ある意味型にはまったキャラクタかもしれませんが面白い。
 先日、星を見る機会がありました。改めて星を見に行ったわけではないのですが、花火をしに行ったところでとても星がきれいだったので皆で眺めることになりました。目がいいことだけがとりえで、裸(眼)族としていろいろ見てやるぞ、と少し意気込んで見ていました。天の川が見えたり、流れ星が見えたり、とても楽しいひと時でした。そのとき、あれは何座とか、夏の星座がどうとか会話をしたのですが、あまり詳しい人がいなかったので残念。この話に出てくるような天文好きがいたらきっともっと楽しかったことでしょう。昔は星座とか結構好きで、神話とかにも詳しかったはずなのですがすっかり忘れてしまっています。今からでももう一度知るのも楽しいのではないかと思っています。
 高校生のころは何も部活動をしていなかったので、こういった楽しげな部活動はちょっとうらやましい。学園祭なども盛り上がらない学校だったので高校生のころの学校のイベントはあまり楽しい思い出ではありません。今回まとめて3冊読んだのですが、3巻では他の学校との交流がありました。これはもうぜんぜん考えられなかったことで、きっと他の学校とかではあったのでしょうし、今でも楽しんでいる人もいるでしょう。あまり昔に戻りたいとは思いませんが、他校との交流とか、もっと楽しんでも良かったかもしれません。それは学校側の責任ではなくて、あまり動かなかった学生側のせいかもなあ、と今では思います。もし、今、高校生の人がこれを読んでいるのなら、一見ありふれていることでも実際に体験することと、こうしたメディアというか、小説や漫画で読むことは少し異なるとおもうのでぜひ体験したほうがいい。うん、それでも、乾いた高校生活を送っていても改めて楽しむことができる小説や漫画はやはり好きです。