西尾維新 刀語 第三話 千刀 ツルギ(金殺:編と旁はそれぞれ半角)

刀語 第三話 千刀・ツルギ

刀語 第三話 千刀・ツルギ

 今回の刀はちょっと納得できない、と言うほどのことはありませんが、千本もある刀をどうやって確認するのだろうと思いました。もっていくときに確認は出来るかもしれないけど、きちんと届くかどうかは怪しい。せっかく一所に集まっていたのにそれを分散させてしまっただけかもしれません。
 まあ、そんな瑕疵はともかく、今回も安定した面白さでした。これは月刊ペースで読むのがちょうどいい内容だと思います。読者にそう思わせた時点で著者の思惑通りかもしれませんが、一気に読むとたぶん「これは月刊で刊行されていたんだな」と思う部分が出てくるはず。どんな形で読んでもおそらく楽しいのは楽しいのですが、今回はリアルタイム性を重視します。先月から続いている「ちぇりお」もネタとして引き続き登場しましたし、階段の上り方とかも狙っているのがわかっていても面白い。まにわにの扱いもこれで決定と思わせておいて来月か再来月どんでん返しがあるような予感。誰か別の人が刀を集めてしまうとか。全12巻ですが毎月一本ずつ集めるわけではないと思っています。それにしても、毎月の楽しみが出来て本当に嬉しい。今年は年末まで楽しめることがわかっているだけでも嬉しいです。来月も楽しみ。