- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2007/02/10
- メディア: ペーパーバック
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ロレンスとホロの関係はそれなりに甘いものですが、やはり種族を超えた関係は難しいのでしょう。悪いたとえになると、犬が喜んでいるように見えているからといって本当に喜んでいるかどうかはわからないことに近いのかも。ただし、ロレンスとホロは言葉を交わすことが出来ますし、その言葉も共通のものです。犬と言葉を交わせるようになったら(きっと)楽しいことばかりではないように、二人の関係も必ずしも楽しいことばかりではありません。それでも、ホロにとっては短い期間かもしれませんが二人が交流を深めていくことで距離はだいぶ縮まってきたように思えます。
ホロの本当の姿が狼なのか少女なのか、と言われるとおそらく狼のほうなのでしょうが、ホロが少女の姿をとることにも何かしらの意味があるのかもしれません。旅を経るにつれてともに離れがたくなってきた二人ですが、今後どのような関係を築いていくのか楽しみです。あ、内容にあまり触れていませんでした。今回は直接ロレンスが危機に遭遇したわけではないので緊迫感はこれまでの作品よりも少なかったですが、相変わらずの面白さでした。