城アラキ/長友健篩 バーテンダー 6巻

バーテンダー (Vol.6) (ジャンプ・コミックスデラックス)

バーテンダー (Vol.6) (ジャンプ・コミックスデラックス)

原作者の城アラキさんはロマンチストなのだな、と思ってしまう作品です。ソムリエでも思っていましたがこの作品ではさらに顕著に現れています。お酒を飲めないので当然バーに行く事もなく、ここでの話が実際にありそうなのかなさそうなのかわかりませんが、寓話めいた展開は好みです。
今回はお酒があまり飲めないバーテンダーが登場します。以前、新しい日本酒メーカの社長はお酒が飲めないとニュースで見たことがあるのですが、お酒にとらわれない分冷静に観察できるところはあるのだろうな、と思います。その一方で飲めない分、飲む人の気持ちはわかりにくいのかな、とも思います。個人的には、〜できない人には〜が好きな人の気持ちはわからない、とは思いたくありません。本質にいたることはできないかもしれないけど、限りなく近づくことはできるのではないでしょうか。それは希望に満ちた考えですし、城さんのことをロマンチストだといえないロマンチスト振りかもしれませんが。実はこれほど長く続くと思っていなかったのですが、おそらくこれからは以前と同じような話も出てくるでしょう。