冴木忍 リュシアンの血脈 夜は去りゆく刻の聖域
夜は去りゆく刻の聖域―リュシアンの血脈〈4〉 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 冴木忍,甘塩コメコ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 文庫
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本作でも何でもできてしまう人が登場しますが、対照的に何かしらのコンプレックスがあって、それを乗り越えよう、気にしないようになろうとする人たちが登場します。冴木忍さんの本が好きなのは、たとえ泥臭くなってもそれを乗り越えようとする登場人物がいることと、乗り越えられなかったとしてもそれを攻めないところです。もちろん、普通なら得をするはずであろう人物が不幸なところも面白いのですが。
次回で最終巻のようです。最近の冴木忍さんの作品は結構短めの作品が多いので、そろそろ卵王子ぐらいの長さでシリーズ物を書いて欲しいと思います。それより先に導士リジィオとかメルヴィ&カシムが読みたいです。