- 作者: 萩原麻里,鹿澄ハル
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/09
- メディア: 文庫
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本編では絶大な記憶力を持つ少年たちが登場します。その理由は作中で明らかになりますが、人間という記録メディアにも限界があるでしょうし、五感の解像度をそのままにずっと記録していけばいつか破綻するだろう、と思います。記憶力に減衰がないとしたら、衰えるのは解像度。視力が悪くなったり耳が聞こえにくくなったりするでしょう。画像サイズの大きいデジカメ画像をリサイズするようなものでしょうか。一度覚えてしまったものが忘れられないのなら、記録設定を変える方ですね。
トキオカシは多数存在するようですが、この設定ですでに編集部を通ったと言うことはある程度の続編を期待してもいいのでしょう。今登場している双子はどちらも面白い少女でしたし、主役の方(双子のひとり)は感情の振幅が激しくてとても面白い。続編に期待です。