きりきりなぼくの日常―星屑エンプレス〈2〉 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 小林めぐみ,ぽぽるちゃ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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ナオシスタ皇女は冷凍保存されながら治療を受けていたみたいですが、普通はすぐに解除されるとの話もあり、ナオシスタにもまだなぞが隠されている伏線がありました。冷凍されていた間に成長しないのはともかく、そのまま眼が覚めたら当然中身も10歳のままですよね。だとすると、体型などに妙に自意識過剰なのはもともとの性質もあるのかな、と思います。執務をこなすために成長した姿を見せていることも影響しているのでしょうが。高知がケイマリリからナオシスタに興味が移ることはあるのでしょうか。あったとしても、ものすごくぞんざいな扱いになりそうです。ケイマリリはそういえばお姫様だったなあ、と設定を思い出すまでに時間がかかってしまいました。たぶん、そのあたりはあいまいなままになるか、備品としてそばにいることになるかだと思いますが。
途中で、全体の何割がサイボーグ化されたとか、どこまで自分は人間だといえるのだろうかなど煩悶する高知の姿があり、一瞬思い話になるのかな、と思わせておきながら次の場面では軽く流してしまうあたりのバランス感覚というか、適当さがとても好きです。
前作で敵だったあの人の活躍も面白いですが、そろそろ皇帝の登場でしょうか。前皇帝は今回一部が出てきてしまいましたし、おそらくそれほど長く続くシリーズではないので比較的急展開になるのではないかと思います。小林めぐみさんが考えた宇宙人の姿は本当に好きなので次回も期待して待っています。