久世番子 暴れん坊本屋さん 2巻

暴れん坊本屋さん(2) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

暴れん坊本屋さん(2) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

 本屋さんの内情を詳らかにする暴れん坊本屋さんの2巻です。本屋さんの悩みや大変なことが描かれていますが、実は本屋さんに入り浸っているとわかることも結構多い。それでもわからないことはあって、たとえば岩○書店は殆どが買いきりなのだとか。
 菅野彰さんの本に出てきた営業マンがここでも登場したことに驚きでした。まだ営業マンをしているのか……。本の営業マンってどういった出世の過程を経ていくのでしょうか。そのまま営業課長、部長となるのかな。とにかく、が、がんばれかーやまさん。向いていないのでは、と誰も言わないあたり、実は本屋さんからは好評なのかもしれません。
 いろんな現象を久世さんがイメージするのがとても面白い。検索のイメージとか岩○のイメージとか、傑作でした。本を楽しみにしている子供を諭す場面では、そんなこと子供に言ってもいいのかなあ、と思いますが実際には言っていないのでしょう。
 これまで作家のサイン会に参加したことは無いのですが、いろいろと作家さんがサインカイについて書いてある文章を読むと、作家さんも始めは緊張しているのだな、と思います。大御所になるとそんなことは無いのでしょうが。久世番子さんのサイン会ではハチさんがどこかに隠れているのではないか、と探すのも楽しみの一つかもしれません。
 そんなに書くことがあるのか、と思っていましたが意外と早く続巻が出てきました。メインの作品よりも売れているのだろうな、と予想。作中で何度も宣伝していらっしゃいますが、申し訳ないことに買っていません。もう少しタイトルを考えたほうがいいのでは?本屋さんなのですから売れるタイトルとか(は無いでしょうが)想像したらいいのに、と思います。でも、実はタイトルは本人ではなく編集者の意見かもしれません。
 実際にはこれほど陽気に店内で働いている店員さんは見たことがありません。事務処理に疲れているのか万引きを恐れているのか、妙に目つきが悪かったり、表情がなかったりします。でも、きっと本が好きだから働いている店員もいるのでしょう。年間○万円以上使っているのだからもう少し優しい目で見て欲しい……。もういなくなるけどね。ところでまだ続きはあるのでしょうか。とりあえず期待。