- 作者: 吉田豪
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2005/05/25
- メディア: 単行本
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アイドルにはあまり興味がないし、ここで出ている人も半分ぐらいは知らない人です。でも、インタビュアの吉田豪さんがアイドルのことをよく調査しており、それぞれに対して愛情を持っていることが良く伝わってくる作品でした。何人かに共通していたのは、辛い時期に動物に慰められたとのコメントがあったこと。周りから見ればちやほやされているように見えても勤務実態は過酷ですし、精神を病んでしまう人も多いのだな、と思いました。まだ、ここで紹介されている人たちは吹っ切れていると言ってもいいのでしょう。きっと。たくさんのアイドルが消費されているし、もっと影で泣いている人もたくさんいるのだな、と思います。
先日アイドルが喫煙を報道されて活動を自粛しているとの報道がありました。今も、グラビアアイドルの扱いは大して改善されていないのかもしれませんが、情報が広がりやすくなっているため多少はましになっているのかも知れません。そもそも、アイドルと言う言葉が許容する範囲が依然と比べるとだいぶ広くなってしまったのではないかと思います。もちろん好きな芸能人はいますが、偶像とわかっていても親衛隊を作ったり入ったりするのはなぜなのか。そして、好きなはずの相手が嫌がることをする理由もわからないし、相手の嫌なことが想像できないことが想像できません。
それでもアイドルを目指す人が耐えないのはなぜなのでしょうか。静かな生活が好きですし、目立ちたくはないのでその当たりの心情は理解できませんが、何か惹かれるものがあるのでしょうし、得るものもあるのかもしれません。全くわからない世界の話でしたが、インタビュアの力量も会って面白く読むことが出来ました。