ヤマグチノボル ゼロの使い魔 1巻
- 作者: ヤマグチノボル,兎塚エイジ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫
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特別目新しい話でもないのですが、作者はある程度作品を出している作家のようで、文章は読みやすかったです。魔法も属性も今までに聞いたことがある設定なので理解はしやすいのですが、何かひとつ目新しさが欲しいところです。これまで才能が無かったルイズが何らかの形で目覚めるのであろうことは予想できますが、まさか血統が優れているからと言うのはなしにして欲しい。それはもう、ハリィ君だけで十分です。
実はものすごい能力を秘めているが、使い方がわかっていないと言うのも今ひとつ。全く魔法が使いこなせないまま、周囲の人間に助けられて話が進行するのも面白いかも。
2000エキュで家が買えるのに、1000エキュも軽く払えるのはすごいですね。貴族ってこんな感じなのでしょうか。なんとなく作中の貨幣価値が安定していないような気がします。ここがしっかりしていないと貴族と平民の差があまりわからないし、大きな買い物をしているのかどうかもわかり難い。1エキュは日本円で2万円ぐらいしそうですが、安物の剣でも100エキュ=200万円?そんな剣を何個も置いてある武器屋は実は大金持ちなのか、とか思いませんかそうですか。
すでに何冊か出ているようですが、知らなかったので大人買いはしませんでした。グレッグ・イーガンの後なので軽い本が読みたかったし、ちょうど良かったです。息抜き用にというと失礼かもしれませんが。まあ、後何冊か読んで決めたいと言いたいところですが、そこまで買ったらおそらく続きも買ってしまうと思います。