原作/城アラキ 漫画 長友健篩 バーテンダー 4巻

バーテンダー (Vol.4) (ジャンプ・コミックスデラックス)

バーテンダー (Vol.4) (ジャンプ・コミックスデラックス)

 神のグラスを追い求める天才バーテンダの佐々倉溜は基礎を叩き込んでくれた先輩が経営している店を訪れた。先輩は溜に師匠の居場所を漏らす。これまで探していたが、見つからなかったのには理由があった・・・。
 お酒が飲めないのでここに登場するカクテルを飲んでみよう、というわけには行かなかいのですが、説明を聞いているだけでも楽しいものです。今回は溜の師匠が登場しました。どこまでも生真面目な溜ですが、自分の生き方のスタイルが決まっているとも言え、実は生きやすいのかもしれません。
 映画が流行ったのはだいぶ前の話ですが、カクテルを作る際のアクションが格好良いのでそれに憧れて始めた方が今頃中堅どころになっているのではないでしょうか。当時はおそらくバブル真っ盛りのころで、当時の人間全てが浮かれていたとは思いませんが、どこまで仕事に対して真摯な感情を持っているのかが少し怪しげです。溜の師匠は”どんな客でもそのバーに相応しくない人間などいない。相応しくないサービスがあるだけだ”と弟子たちに教えます。今のバーテンダにどれだけそういった信念を持っている人がいるのか、飲めないので確認することもできませんが、一度行って見たい気がします。
 「ソムリエ」と同じ原作者です。良くこれだけ話を考えられるな、と感心しますが、今回初々しい二人組みのためにカクテルを工夫して上げる話は、「ソムリエ」でオーパス・ワンが出てきたときの話を思い出しました。いろいろなサービスの仕方があるのだな、と思います。そのソムリエと同じパタンですが、少し年下の女性バーテンダが登場してきました。彼女が出てきたことで話に動きが出てくるかな、と楽しみにしています。