山崎ナオコーラ 人のセックスを笑うな

 美術の専門学校に通う磯貝は講師の猪熊サユリに恋をする。19歳の磯貝に対してサユリは39歳。年齢差があるにもかかわらず楽しく付き合っていた二人だが、サユリが既婚者であることから深入りすることも出来ず、その関係は少しずつ冷めていく。
 可もなく不可もなく、といった感想です。話が短いのでそれほど掘り下げた人物の造形が出来ないこともあるかもしれません。磯貝が美術の専門学校に通っているのにこれといった目標も無くただだらだらと過ごしていることがあまり気に入りませんでした。恋におぼれた若者はこんな物かもしれませんが、最後まで大した変化も無く終わってしまいました。人のことはとやかく言えないのですが、小説としては成長するとか、何かに気がついて変わるような小説が好きなのであまり気に入らなかったのかもしれません。もちろん、小説にはいろいろな形態があり、誰がどのような小説を好もうと構わないのですが、趣味に合わなかったということです。
 最近合わない小説が結構続いていますが、これは体調のせいではなくて、ただタイミングが悪いというか巡り合わせが悪いだけでしょう。こんな時期もあります。はてなでの名前を決めるときあまりにも適当につけたのでスペルミスがありました。変えるためにはいったんはてなから脱会して入りなおさないといけないのだな、と思うと億劫だし、浅はかさを忘れないためにもこのままにしていますが、ナオコーラってどうなんでしょうか。今後もおそらくこの名前で活動すると思うのですが、本屋さんで尋ねるときとかに、「や、山崎ナオコーラさんの・・・」「え?すいませんもう一度お願いします」「だから、山崎ナオコーラさんの・・・」といったやり取りをしなければいけないと思うとどうしても一歩引いてしまうのではないかと思うのです。