谷川流 ボクのセカイをまもるヒト

 あらすじはなし。前回読んだものもそうでしたが、売れている割には面白くありませんでした。本当に子供向けと言うか、ちょっと趣味があいません。これ以上読むことはないと思います。うっかり買うことがあるかもしれませんが。
 それでもひとつだけ引っかかったところがありました。昔、ひとつだけ願いがかなうならどんな願い事をするか考えたことはないでしょうか。もちろん、何度も願い事をかなえてもらうという願いは反則です。いつだったか忘れましたが、だいぶ以前考えた願い事は、「これまで読んだことがある作品の能力を使うことが出来るようになる」でした。多分そのころ、ある程度の量を読了していたのでしょう。いろいろな妄想が広がっていたような気がします。憶えているのは秋せつらの妖糸。切ったり縫ったり操ったり出来ます。すごい能力だなあ、と惚れ惚れしていました。それに、見た者男女問わず魅了する美貌。素晴らしい。一度お会いしたいものです。その美貌を絵に描いた末弥純さんの絵がまた素晴らしい。あまり他のシリーズで見た憶えはないのですが、あ、そうそう、篠田真由美さんの吸血鬼のシリーズで確か描いていらっしゃいました。この世ならぬ物の美しさを描いている画力は本当に素晴らしい。大好きなイラストレータの一人です。末弥純さんの絵に似ている絵を描く人もいらっしゃいます。彩穂ひかるさんの法廷士グラウベンシリーズのイラストを書いている方は末弥純さんの絵にそっくりだった記憶があります。彩穂ひかるさんさんのグラウベンシリーズは好きだったのですが、打ち切りなのか作者が生き詰まってしまったのか続巻が出ないのが残念。調べてみたらこのイラストレータ丹野忍さんと言う方のようです。お弟子さんでしょうか。この方が描くグラウベンは菊池秀行さんのメフィストにそっくりです。非難しているわけではありません。どちらも好きな絵柄です。オリジナルを高く評価したくなるのは性格なので悪しからず。メフィストと言えば雑誌のメフィストを購入したことはありません。あまり文芸雑誌を購入することはないのです。ファウストが例外でしょうか。そう言えばミステリーズの別冊を購入しましたね。読みきり作品だけだったら購入してもいいのですが、途中から購入しても話はわからないし、中途半端に読んでももったいないと思ってしまうので余程気になる作品が掲載されない限り購入することはないでしょう。新しい文芸雑誌も最近刊行されているようですがあまり魅力は感じません。
 話が逸れています。もちろんわざとです。面白くなかったのでひとり連想ゲームをしてみました。この作品は確かに趣味に合わなかったかもしれませんが、普段ならもう少し余裕を持った感想を持っていたと思います(タニグチリウイチさんは褒めていました)。昨日の「凍りのくじら」にしても、もっと肉体と精神にゆとりがあるときに読めばよかったな、と思っています。体調が精神の活動に影響することは十分わかっていたはずなのに、残念です。今回の感想もこれほど長く書く必要はなかったのですが、書くことがストレスの解消になれば良いな、と考えている一方で、他人のストレスをぶつけられる方はたまったものではないな、と思います(いらついた方はごめんなさい)。体調はじき回復すると思いますが、内面は環境が変わらない限り劇的な変化はないでしょう。本を読むことが一番のストレス解消なのでやめるともっと悪化するような気もします。