三雲岳斗 アスラクライン 2巻



 新入生のオリエンテーション合宿の場となる土琵湖で未確認生命体が発見された。その真偽を確認するとともに、真実であった場合、危機回避と証拠隠滅をするため夏目智春が派遣された。どうこうするのは悪魔の嵩月奏、記録係の樋口、人間兵器の黒崎、そして智春の側についている幽霊の水無神操緒。機巧魔神ですらかなわない力を持つUMAを退治することが出来るのか・・・。
 一巻である程度の説明が終わったからか、ストーリィ重視の展開でした。冒頭で過去を懐かしむような記述がありましたが、もういろいろな事件は終結していて回想していると言う設定なのでしょうか。まあ、あまり気にすることでもないのかもしれません。相変わらず嵩月奏は可愛らしいですね。佐伯(妹)は今はやりのツンデレでしょうか。今後どういう風にかかわってくるのか楽しみです。どういうわけかどんどんもて始める智春ですが、今はまだ機巧魔神を使いこなすことも出来ない少年です。これからどう成長するのか期待したいところ。
 今回のようなどたばたコメディでは樋口のようなキャラが欠かせませんね。周囲にこういうタイプの人はいませんが、実際にはどうなのでしょうか。
 機巧魔神が全部で何体いるのか、悪魔はどれくらいいるのかなどはまだ明らかにされておらず、これからも個性的なキャラクタが出てきそうな予感がします。イラストは特別好きなタイプでもないのですが、各章の最後に添えられた小さなイラストは好きです。三雲岳斗の文章は比較的好きなので今後も読むつもりですが、きちんと終わるかどうかだけが心配です。i.d.のようにならなければ良いのですが・・・。