[読了] 小林めぐみ 食卓にビールを 4巻

食卓にビールを〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

食卓にビールを〈4〉 (富士見ミステリー文庫)




 人妻で女子高生、かつ作家の主人公の周りではなぜか宇宙人が暗躍し、遭遇する機会も多い。地球は侵略されるのか、それとも・・・。
 あらすじを書く意味が感じられませんが、まあそれはそれとして。お気楽な主人公はしゃべるライオンに遭遇しようが、熊だろうがイカだろうが動揺しません。習慣とは恐ろしいものです。・・・ではなくて、何がおきても動じないのは主人公だけではありません。むしろ楽しんでいるとも言えます。そのお気楽さが読んでいる方にも心地良いのです。でも、宇宙人に出会うのは女性ばかりのような気が・・・。そう言えばだんな様は宇宙人に会っていませんね。
 物理畑出身の作者なので得意なのでしょう、物理学の知識がそこはかとなく散りばめられています。主人公が女子高生(物理マニア?)なので、本当に合っているかどうかはあやしいもの。著者もわかっていて書いている感じがします。気になった方は自分で調べたほうが良いかもしれませんね。そう言えば双子のパラドクスはパラドクスになっていないような気がします。どちらも年をとるのは一方的に離れて行った場合で、戻ってくる時に位相が変わるのでじっとしている方が若いのは普通ではないでしょうか。