[日記]

 名前を与えられることで輪郭がはっきりすることがあります。それは抽象的な事象からひとつ次元を落とすことであり、必ずしも良いこととは限りません。輪郭を得るということはそれ以外に目が届かなくなること。たまに、意図的に具体的なものから目を外し、抽象的に考えたいと思うことがあります。でも、それはとても難しく、ある種の才能を必要とする気がします。才能のない身としては挑戦するのみで、その行為は決して無駄ではない、と思いたいものです。