- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/02
- メディア: 文庫
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知能指数208と言う知力を持つ牧場智久は囲碁界の新星とされている。大脳生理学者である須堂信一郎とは研究者と研究対象(協力者)という関係。第7期棋幽戦のさなか、槇野名人が首無し死体で発見される。槇野名人はなぜ、誰に殺害されたのか。天才少年の推理によって真相は解明されるのか・・・。
初めての竹本健治作品。評判が高いことは知っていましたが、それゆえに敷居も高い感じで、読み出すのにためらいがありました。今作は比較的ライトな話なのでしょうか。囲碁のルールや言葉がわからないのが残念でした。知識が足りませんね。せめて基本ルールぐらいは覚えたいものです。本編で智久が語るにはルール自体は単純なようですが、単純なものほど奥深いと言うことでしょうか。智久が天才と言う先入観があったため、智久の推理に引きずられる部分がありました。この程度は作者の狙いと言うほどでもないのかもしれませんね。囲碁の知識があればもっと楽しめたことだろうと思うと、重ね重ね残念でした。どうせなら続きも購入しておこうと思って本屋さんを何件か回ったのですが、まったくありませんでした。創元文庫自体が少ないと言うのもありますが、あまり出回っていないようですね。まあ、あせらず探すことにします。