[読了]椹野 道流 にゃんこ亭のレシピ2





 銀杏村に”呼ばれ”たゴータとサトルはレストランを開店し、和尚の紹介で知り合った村の神様(おきつねさま)の御子、コギと生活を始める。コギは生まれたてで人間社会のほとんどを知らない。コギはいずれおきつねさまの後を継ぐので、人間社会がどのようなものか知る必要があり、ゴータの元でそれを知る必要があったからだ。見るもの全てが新鮮なコギは様々な質問をゴータやサトルに問いかけ、二人も真摯に応えようとする。素朴な暮らしの中で育まれる家族であると言う感情。神の御子であるコギと比べると人であるゴータとサトルの時間は短いが、彼らはともに過ごす時間がコギの記憶に残るよう一瞬一瞬を大切にする・・・。
 意外とあっさりと見つかりました。大きな本屋さんっていいですね。小さい本屋さんも店長の志向が見えやすくて好きなのですが・・・。話を戻しましょう。前作のラストからこうなるのでは、と想像していたのですが・・・・・・・・・・・。コギ可愛い!素直だし、良い子だし、可愛すぎます。著者の手のひらで踊らされてますか?ううう・・・。判っているのですが、この可愛らしさは反則です。いきなり言葉がわかる状態で生まれたのも反則だあ!特に何かを呼びかけた時の対応(「あいあいさー」)とか、時代劇に影響を受けているところ(書きません)とかが良いです。五月に出たばかりなのでしばらく続編はないでしょう。でも、もう、楽しみで仕方ありません。薄い割には高くても文句は言いません。早く続編を!(ちょっと興奮しすぎですか)。