[読了][漫画]高野真之 Blood Alone 2 

BLOOD ALONE 2 (電撃コミックス)

BLOOD ALONE 2 (電撃コミックス)



 幼いまま吸血鬼となり、成長が止まった少女、ミサキは小説家の青年クロエとともに生活する。二人が生活するきっかけになったのは何か。クロエが抱えた過去とは。二人が背負うものは大きいけれど、それでも生きていかなければならない。ミサキとクロエの甘いラブストーリィ。
 ミサキとクロエの姉がとても似ています。これは何かの伏線でしょうか。それ以外の登場人物も似ているので著者が描き分けられていないだけかもしれません。それでも、この作品に出てくる女性は可愛らしいです。2巻を読んだ感想ですが、Chapter7の「ただ、あなたのそばに」のようなコマ割りのない作画は結構好みです。本編98ページはかなりあざとい感じですが、手のひらが子供らしくないのが少し気になります。2巻ではミサキに吸血鬼らしいところはほとんど見られません。1巻でもそれほどではなかったと思います(手元に無いのでおぼろげですが)。
 ミサキは生まれてからの年月は長そうですが、精神状態は幼いままですね。もちろん、そこが可愛らしいといえば可愛らしいのですが、何か理由があるのかもしれません。たとえば長い眠りについていたとか。もう一人の長生種であるヒグレとの対照でさらにそう思えるのは気のせいでは無い(と思いたい)。吸血鬼としての渇望がそれほど表立って出ないのも、ミサキがある程度活動を停止していたか、感染の程度が弱いことを示唆しているように思えます。なんにせよ、絵がお気に入りのため、まだまだ続いてほしい作品です。